在宅勤務に必要なネット環境とは?基本的な知識と選び方

  • #働き方
  • 在宅勤務
在宅勤務に必要なネット環境とは?基本的な知識と選び方

近年政府の主導もあり急速に働き方改革が進められる中、オフィスに出勤する形態ではなく従業員の自宅で仕事をする「在宅勤務」という働き方がビジネスシーンにおいて浸透が広まっています。しかし、そうした世相の流れに企業の内部は対応が追い付いていないといった例も見受けられます。

 

実際に会社が暫定的な在宅勤務の導入を決めたとしても、自宅で作業を進めるための環境が整っていないと当然ながら仕事に支障が生じてしまいますのである程度の準備が必要です。そしてほとんどの職種で必要となるのが「ネット環境」です。

 

今回の記事では在宅勤務を行う際に必要となってくるネット環境に関する基本的な知識や、ネット環境を自宅に整備する際に気を付けたい選び方のポイントについて詳しく紹介していきます。

 

こちらの記事もオススメ

在宅勤務・テレワークを実施している企業が感じる課題とは?在宅勤務継続3つの企業も紹介

自宅の作業環境をより快適に!在宅勤務に必要なもの

在宅勤務で電気代はどのくらい増える?節約のポイントを紹介

在宅勤務に必要なネット環境とは

在宅勤務、もしくはテレワークと呼ばれる働き方は「離れた場所から情報通信機器とインターネット環境を活用した、場所や時間にとらわれない働き方」のことをいいます。ですので一部の職種を除き、ほとんどの在宅勤務環境にはネット環境を整えなくてはなりません。

 

自宅で支障なく仕事を進めるためネット環境を整えなくてはならない、と説明しましたが具体的にはどういったシーンでネット環境が必要になるのでしょうか?考えられる例を以下に挙げてみました。

  • 内部、もしくは外部企業とのテレビ会議やグループ通話
  • クラウドデータベースによる情報共有
  • 社内、客先とのメールやデータのやり取り
  • インターネットブラウザで調べ物をする

ネット環境はこうした用途で必要となってきます。では、ネット環境を整備する前にどういった事を知る必要があるのでしょうか?

サインアップバナー

ネット環境の主な種類

ネット環境を整えるには自宅に光回線などを引き込む「固定回線」か、固定回線を引かずにモバイルWi-Fiルーターを使用してインターネットに接続する「無線回線」の2つの方法があります。

サインアップバナー

固定回線

固定回線は月額料金を支払い大手キャリアの光回線などを利用してインターネット回線を導入する方法を指します。

固定回線のメリット・デメリット

固定回線のメリット・デメリットはどういったものが考えられるのか、主な具体例を以下に挙げていきます。

【メリット】

  • 通信速度が速く、安定している
  • 電話回線を使用する場合は設置工事不要
  • 選んだキャリアによっては利用しているスマホプランとのセット割引もあり
  • 自宅でWi-Fi環境の構築が可能

【デメリット】

  • 自宅に光ファイバーが引き込まれていない場合は工事が必要
  • 年間契約などの縛りが発生するため、途中で解約する場合は違約金が必要になる場合がある
  • 固定された回線になるため、利用できるのは自宅のみ
  • 集合住宅タイプのものを利用する場合は共用使用部分があるため、他世帯の利用状況によっては回線速度が低下してしまう恐れがある

無線回線(モバイルWi-Fi)

もう一つのネット環境を整備する方法として、無線回線(モバイルWi-Fi)を契約し貸与されるルーターやポケットWi-Fiを利用してインターネットに接続するものがあります。無線回線のルーターやポケットWi-Fiは小型化かつ設置スペースも選ばないため、最近では企業側契約し従業員に貸与するといったケースも増えてきています。

無線回線のメリット・デメリット

では無線回線を導入した場合はどのようなメリット・デメリットが考えられるのか、以下に具体例として挙げていきます。

【メリット】

  • 設置工事の必要が無く、すぐにネット環境を整えるする事ができる
  • 固定回線に比べて、必要なコストが安価
  • 持ち運び可能なポケットWi-Fiなどを使っているため、自宅の外でもネット環境を構築できる
  • 年間契約では無く月毎の契約がほとんどなので、まずは試しに使ってみて合わなければ解約も可能

【デメリット】

  • プランにもよるが一定の通信料を超えると通信制限が掛かってしまう
  • 使用場所によっては期待値を下回る回線速度になってしまう場合がある
  • 持ち歩く場合はルーターやポケットWi-Fiのバッテリー残量に気を配る必要がある

在宅勤務におけるネット環境の選び方

ここまで固定回線、無線回線、両者のメリット・デメリットについて説明してきましたが、それぞれの特徴を踏まえた上でどのように選んだら良いのでしょうか?ここでは、企業の用途や目的によって選ぶ際に押さえておきたいポイントをいくつかお伝えしていきます。

固定回線が向く場合

クラウド型のビジネスツールやシンクライアントシステムを使うなど、データ通信量が多く見込まれる場合は固定回線が向いています。シンクライアントシステムとは、社員それぞれのパソコンでは最低限の処理を行い、会社に設置されたサーバーに対して頻繁にアクセスする事で処理を進めていくシステムのことをいいます。

無線回線が向く場合

無線回線が向いているのは、設置工事が不要なことからすぐにネット環境を整備したい時、極力初期費用を押さえたい時に向いていると言えます。また、自宅以外の場所や外出先でネット環境が必要となる業務や職種にも適した環境ともされています。

まとめ

従来の働き方と大きく異なった環境で仕事を進めなくてはならないのが在宅勤務です。導入して間も無い時期は慣れない環境に戸惑い、なかなか思うように仕事が捗らないことがほとんどでしょう。そうした中で少しでもスムーズに仕事をしやすくなる環境を作るためにもぜひ今回紹介した内容を元に、オフィス以外の場所で必要となるネット環境を整えていくことにお役立て下さい。