在宅勤務で電気代はどのくらい増える?節約のポイントを紹介

  • #働き方
  • 在宅勤務
在宅勤務で電気代はどのくらい増える?節約のポイントを紹介

近年、テレワーク・在宅勤務といった新しい働き方が急速に社会へ浸透しています。こうした社会の変化によって、働き方だけでなく自宅で過ごす時間自体が大幅に増えるといった変化ももたらされることになります。そこで無視できない要素のひとつが「電気代の増加」です。この記事では、テレワーク・在宅勤務によって増える可能性のある電気代やその他の費用、また節約におけるポイントを紹介していきます。

 

こちらの記事もオススメ

在宅勤務・テレワークでも残業代は発生する?当てはまるケースと確認すべきポイント

在宅勤務で作業効率化のポイントと便利ツール14選

在宅勤務中の光熱費って会社側の経費にしてもらえないの?

 

在宅勤務によって電気代が増える?

在宅勤務という環境下になった場合、どういった面で電気代が増える可能性が考えられるのでしょうか?分かりやすい例を早速挙げていきましょう。

サインアップバナー

パソコン本体

在宅勤務をする上で必要不可欠なものにパソコンがあります。パソコンはノートPCかデスクトップPCかによって消費電力が異なってきます。

  • ノートPCの場合

ノートPCの消費電力は約20〜50ワットとされ、1時間あたりの電気代は約0.5〜1.4円といわれています。1日8時間、22日間使用した場合ですと電気代は95円〜238円増える計算です。

  • デスクトップPC

デスクトップPCの場合は消費電力が約50〜120ワットとされ、1時間あたりの電気代は約1.4〜3.2円になります。1日8時間、22日間使用した場合ですと電気代は238円〜570円増える計算です。

照明器具

自宅で仕事を進めるという事は電子機器を使用するための電気代の他に、仕事をしやすい環境づくりを行うための光熱費も勿論必要になってきます。その中でまず初めに挙げられるのが「照明器具」です。

 

照明器具もLED・蛍光灯では消費電力が異なってきます。ここでは8畳用の照明器具としてそれぞれを比較して見ていきましょう。

LED

LEDを用いた照明器具の消費電力は約40ワットとされ、1時間あたりの電気代は1.1円、また1日8時間、月に22日間使用した場合は190円の増加が考えられます。

蛍光灯

対して、蛍光灯の消費電力はおよそ80ワットとされています。1時間あたりの電気代は約2.2円、1日8時間の使用で22日間使用すると380円の増加になります。

 

ちなみに照明器具のワット数が数が大きくなればなるほどその分明るくなりますが、蛍光灯はLEDの半分程度の明るさしかありません。そのためどちらの照明器具もある際、同じ明るさに調整しようとした場合電気代も2倍に増加してしまいます。

冷暖房器具(エアコン)

夏の暑い盛りの時期、冬の寒さが厳しい時期には冷暖房器具が必要になります。エアコンの消費電力を詳しく調べて見ると、冷房時・暖房時で若干差が生まれてきます。

冷房

冷房使用時の消費電力は約610ワットとされており、1時間あたりの電気代は約16.5円になります。1日8時間、月に22日間使用した場合は役2,900の増加とされています。

暖房

暖房を使用した場合の消費電力は約630ワットとされており、1時間あたりの電気代はおよそ17円とされています。月に8時間、そこからさらに22日間使用した場合は約3,000円の増加になります。

サインアップバナー

電気代以外にも掛かる費用

自宅を在宅勤務可能な環境として整える為に、電気代以外にも費用としてかかる可能性のあるものについてそれぞれ説明していきます。

インターネット通信費

テレワーク・在宅勤務を行う上で整備する必要のあるものとして「インターネット環境」がまず挙げられます。元々自宅にインターネット環境のない人は新たにプロバイダ契約などを行う必要がある為、その費用が別途必要になってきます。

デバイスや家具の購入費

長時間の作業にも耐えうる環境を整える為に、デスクやチェアなどの購入が必要になる場合もあります。また、Web会議などを行うにあたりPCに内蔵カメラがない場合などにはWebカメラやマイクなども揃えなくてはなりません。

水道代・ガス代

オフィスへ出勤せず、終日自宅に居ることとなるとその分増えてしまうのが水道代やガス代です。自炊やトイレを使用する回数が増える分、致し方ない部分は大いにありますが気をつけなくてはならない費用です。

文房具などの備品代

オフィス勤務の際に気にしていなかった物に対して費用がかかってしまうのも在宅勤務の特徴です。中でも、文房具などの消耗品がそれにあたります。

在宅勤務に掛かる費用は誰が負担するのか

先述してきたように、在宅勤務に適した環境に整える為にはどうしても掛かってしまう費用が出てきてしまいます。企業によっては、出勤の際に支給していた交通費から在宅勤務時光熱費など、名目を変えて支給を行い従業員に配慮したケースがあります。

 

また、用途は決めずに「一時金」として一律2万円を従業員に支給し、在宅勤務可能な環境を整える為に各々で準備を進めて貰ったケースもあるようです。

在宅勤務で電気代を節約するポイント

1日単位で見ると、電気代の増加は微々たる物ですが長期に渡ると電気代の増加はより明らかな物として感じられるでしょう。少しでも電気代の増加を防ぐ為に、ちょっとした事でも気を付ける所から節約に繋げる事ができます。

ワークスペースには狭い部屋を選ぶ

電気代を節約するには、作業する部屋は狭い部屋を選ぶようにしましょう。広い部屋で作業をしていると、室内照明や冷暖房、空気清浄機などの電気代はより多く必要になってしまいます。

日中は日当たりの良い場所で作業する

作業する際に家の中でも日当たりの良い部屋を選ぶと、日中はカーテンを開ける事で照明を使わずに作業する事ができます。つまり、日中は照明の電気代を節約する事ができるようになります。

パソコンの使い方を見直す

パソコンを使う上で一番電力を消費するのは電源を入れる時、そして電源を落とす時です。使用しない時間が短い時間の場合は、極力「スリープ状態」にし消費電力を抑えるような使い方を心がけましょう。

エアコンの設定は「自動」

エアコンを使用する際、節約しようとつい「弱」設定にしがちですが実はそれは間違いと言われています。消費電力に対して一番効率の良い運転モードは「自動運転」です。設定温度に対して効率の動き方に設定されていますので、「自動運転」を上手く使う事が節約へのカギとなります。

サーキュレーターを併用

エアコンの使い方としてプラスで意識しておく事で、さらに節約に繋がるのが「サーキュレーターを使用する」事です。部屋の空気を循環させ、冷暖房効率をグッと上げられます。

室外機の周りは物を置かないように

室外機の周辺にはついちょっとしたものを置きがちですが、周辺に室外機を隠すようにものを置いてしまうと冷暖房効率を下げてしまう場合があります。気づきにくい箇所ですが、気をつけておきましょう。

まとめ

急激に広まったテレワーク・在宅勤務ですが、今後長期化する可能性も大いにあります。日々どうしても掛かってしまう電気代ですが今回紹介した節約ポイントを忘れずに実践し、ちょっとした所からも電気代を抑えていきましょう。