「クラウドサービスってなに?」恥ずかしくて聞けないあなたに贈る。

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「クラウドサービスってなに?」恥ずかしくて聞けないあなたに贈る。

クラウドサービスを利用するのが、組織でも個人でも当たり前になった時代。「クラウドサービスってなに?」と疑問を持っている人でも、知らずのうちにその恩恵を受けているはずです。今回はそんなクラウドサービスについて分かりやすく解説します。この機会に基本知識やメリットを知り、理解を深めておきましょう。

 

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クラウドサービスはいつからあるの?

いつの間にか耳にするようになったクラウドサービス。その始まりはどこにあるのか、気になっている人も多いでしょう。

 

世界中で利用されているフリーメールサービスのGmailは2004年4月から提供開始されています。その後、2006年に当時のGoogle CEOであるエリック・シュミットの発言により、クラウドサービスという呼称が徐々に定着していきます。ただし、2004年以前には現在のクラウドサービスと呼ばれるサービスが既に存在しています。

 

2002年にはAmazonがAWS(Amazon Web Service:旧Simple Queue Service)を提供開始し、現在のクラウドサービスの源流を作っています。さらに遡り、1999年にはSalesforceがクラウドサービス型のCRMシステムを提供しています。

 

こうしたサービスがクラウドサービスと呼ばれるようになったのは2006年からですが、サービス自体はそれ以前から誕生していたのです。

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クラウドサービスってなに?

クラウドサービスって何

では、本題に入ります。エリック・シュミットはインターネット上に実態なく存在するコンピューター資源のことを、クラウド・コンピューティングと呼びました。Amazonが提供するAWS、Googleが提供するGoogle Cloud Platform、そしてMicrosoftが提供するAzureなどはアプリケーションを開発するのに欠かせないコンピューター資源をインターネット経由で提供しています。その資源とは主に、次のようなものです。

  • CPU(コンピューターの頭脳)
  • メモリ(これが多いほどサクサク動く)
  • ストレージ(データの保存容量)
  • ディスクI/O(ストレージへのデータ読み書き)
  • データセット(機械学習などに用いる)

これらのコンピューター資源は本来、社内やデータセンターと呼ばれるサーバー運用所のようなところに自社サーバーを設置して用意するものです。その上で様々なシステム(メール、ファイル管理、その他業務用)を構築し、動かします。

 

サーバーの購入や設置、システムの構築や社内運用には実はかなりのコストがかかります。それらに特化した人材も必要です。サーバー及びシステムの保守運用を他社に任せるサービスも存在しますが、これにも多大なコストがかかります。

 

そこでクラウドサービスの登場です。インターネット上に存在するコンピューター資源を、それに見合った対価を支払うだけで引っ張り出せ、その上で様々なシステムを構築・運用できます。

 

イメージとしては飲食の宅配サービスに似ています。電話1つで注文を承り、数十分もすれば自宅まで商品を届けてくれる宅配サービスのように、クラウドサービスは専用画面を通じてコンピューター資源を注文すればものの数分でそれらが利用できます。

 

「コンピューター資源が手元にないのにどうやってシステムを構築するの?」と思われるかもしれませんが、そもそもシステムとはプログラムと呼ばれる文字や数字の塊であり、データなのでコンピューター資源が手元にあるかないかは問題になりません。インターネットを通じてプログラムをコンピューター資源の上に乗せれば、システムは構築できます。

クラウドサービスはなぜ人気なの?

クラウドサービスはなぜ人気

10年ほど昔、社内で利用されるクラウドサービスはほとんどありませんでした。それまで「オンプレミス」と呼ばれる社内構築システムを運用するのが一般的でしたし、クラウドサービスのメリットが広く認知されていなかったからです。

 

しかし今では、あらゆるシステムにて形勢逆転しつつあります。その理由が「生産性の向上」です。

 

従来の社内構築システムではサーバーを用意するところから負担とコストが大きく、運用も大変でした。一方クラウドサービスは必要なコンピューター資源を瞬時に調達でき、ハードウェア面(物理的な)運用作業は不要です。これに加えてセキュリティまでサービス提供側が担ってくれるのですから、企業としての生産性は当然上がります。

 

クラウドサービスを利用したからといって必ずしもコストが安くなるわけではありませんが、生産性は確実に向上します。それをコストとして換算すれば、クラウドサービスにはオンプレミス以上の価値があるわけです。

クラウドサービスへの理解をさらに深める

クラウドサービスの理解を深める

今回はクラウドサービスの基礎知識やメリットをざっくりと解説しただけなので、まだ深い理解には達していない人も多いでしょう。Huddlerブログではクラウドサービスに関する知識を解説している記事が他にもあるので、ぜひそちらもご覧ください。