効果の上がる社員教育とは?明確にしておきたい目的と代表的な5つの方法

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効果の上がる社員教育とは?明確にしておきたい目的と代表的な5つの方法

社員教育は、自社のイメージ向上や社会人としてのマナーを学ぶための大切な場です。自社で会社の貴重な戦力となることはもちろん、自社の生産性・業績の向上に貢献し、利益向上と事業拡大を最終的な目的としています。

 

社員教育は企業にとっても重要なものですが、どんな目的を持ってどんなタイミングで行うべきなのかを明確にしておくことで、社員のモチベーションも高まり、より高い効果を得ることができます。

 

そこで今回は、社員教育を行う目的、そして代表的な6つの社員教育方法について詳しくご紹介します。

 

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何のために社員教育を行うのか

なぜ社員教育がそれほど重要なのでしょうか。その大きな理由のひとつが「企業理念や経営方針の浸透」です。人材不足や新しい働き方が推進されている近年では、企業が目指す理念や経営方針を正しく理解できる機会も少なくなっているのが現状です。

 

社員教育を行うことによって、業務に従事する社員に企業が目指す理念を浸透させることで、一人一人のモチベーションアップに役立てることができます。

 

また、定期的な社員教育を行うことで、一定のスキル身につけることができます。社員のスキルアップは企業のスキルアップにつながり、生産性の向上と業績アップを目指すことができるようになります。

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社員教育の方法とは

社員教育を行うには、どんな方法で教育を行うのかが大きなポイントになります。大きく分けて社員教育の方法は2つ。「社内研修」と「社外研修」です。ここでは、それぞれの特徴について詳しくみてみることにしましょう。

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社内研修

社内研修では、会社内の人事部や担当部署の上司や教育担当者が新入社員や中途採用者、部下などに対して必要な研修を行います。実際に現場に従事している社員から生の声を直に聞くことができるので、企業ならではのノウハウやメソッド、スキルアップを期待することができます。

 

上司や他社員とのコミュニケーションが取りやすい環境なので、モチベーションの向上にも効果的です。

社外研修

社外研修は、外部の講師や研修機関に依頼して行う社員教育法です。社内の人間が研修にとられる準備期間や時間を要する必要がないことや、社内では見いだせない気づきを得ることもできるので、斬新なアイデアが生まれたり、有能なリーダーを生み出すきっかけになったりすることも少なくありません。

 

研修によっては、異業種に従事している人たちとの交流を深めることもできるので、視野を広げる機会にもなります。

効果の上がる5つの社員教育方法

社員教育方法には、多種多様な方法があります。ここでは、効果の上がる代表的な6つの社員教育方法について詳しくご紹介します。

1.社内掲示

社内掲示とは、掲示板に掲示するポスターやチラシのことです。例えば、安全を掲げたキャッチフレーズや、社内公募した安全標語のポスター、自社のPRチラシなどがあります。また、5、7、5で耳に残るキャッチコピーなども掲示板をみた社員の目に留まりやすく、潜在意識として覚えやすい効果があります。

 

社内掲示は、研修の準備に要する時間や費用を必要としないため、コスパが良く、社員全員に周知したいことを効率的に伝達することができるため、もっとも手軽な社内研修型の社員教育のひとつです。

2.OJT

OJTとは、「On the Job Training」を略した社員教育方法です。現場にたって先輩や同僚と実際の業務を行いながらさまざまな経験を積むことが目的です。一方的な研修や講義を聞くよりも実践を通して学ぶことができるので、よりスピーディーにスキルアップができ、必要な知識を身につけることも可能です。

 

積極的にOJTに参加することで、多くの経験を積み、有能な即戦力に育て上げることができます。

3.e-ラーニング

webを利用したe-ラーニングでは、基本的なビジネスマナーやExcel基礎〜応用、Word基礎〜応用など、業務に必要な基本中の基本を学ぶことができます。アカウントを取得すれば、いつでもどこでも何度でも講習動画を閲覧することができるので、業務終了後や研修期間を有効利用することが可能です。

 

また、自分の学びたい講座を選んで受講することもできるので、受講する側のモチベーションを高めつつ、自己研鑽に役立てることができます。

4.社内wikiを活用する

近年多くの企業が導入している社内wikiでは、業務に必要なマニュアルやノウハウが全て言語化されています。特別な教育に要する時間や準備をする必要がなく、教育担当の社員の時間を削ることなく効果的に研修することができるので、新入社員や中途採用者の研修にも最適です。

 

同じマニュアルと見て学ぶことができるので、参加者全員が一定のスキルを身につけることができるのも大きなメリット。ただし、事前にマニュアル作成をしっかり行なっておかなければならないので、研修に必要な内容に漏れがないかどうか、しっかり確認しておきましょう。

5.外部セミナー

新入社員はもちろん、リーダー研修やスキルアップ研修などにも利用できるのが外部セミナーです。外部講師が専門分野のカリキュラムを作成して実践するセミナーで、社内、もしくは社内外の人材を集めて行う形態です。

 

普段はあまり交流しないような他部署の社員や、他社の異業種従事者との交流を深めることもできるので、社員のリフレッシュとモチベーションの向上にも高い効果を発揮してくれることでしょう。

まとめ

会社の理念や経営方針を浸透させ、会社全体の生産性向上に欠かすことのできない社員教育では、一定の教育法を実践するのではなく、定期的に様々な形で教育を行うことが求められます。社員が会社にとって有益な効果をもたらす戦力となるよう、人材育成を行うことがこれからの企業にとって最も重要になることは間違いありません。

 

ぜひこの機会に社員教育の方法についての理解を深め、導入を検討してみてはいかがでしょう。