暗黙知とは?意味や形式知との違い、見える化のポイントをわかりやすく解説

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暗黙知とは?意味や形式知との違い、見える化のポイントをわかりやすく解説

暗黙知という言葉を聞いたことがありますか?暗黙知は、言葉にできない知識のことを指します。日常生活でのスキルや経験、知識の中には、説明することが難しい暗黙知が含まれています。

 

この記事では、暗黙知について解説します。まずは暗黙知の定義と形式知との違いについて説明し、次に暗黙知の見える化について考えます。また、暗黙知を活用する方法や形式知に変換する方法についても解説します。暗黙知について理解を深め、ビジネスや学習に活かすためのヒントを得ましょう。

 

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暗黙知とは?

暗黙知とは、言葉にできない知識のことを指します。具体的には、日常生活でのスキルや経験、感覚的な知識などが暗黙知として挙げられます。暗黙知は、説明することが難しいため、伝えることや共有することが難しいとされています。しかし、暗黙知はビジネスや学習において重要な役割を果たしており、見える化することで活用することができます。

暗黙知の具体例を3つ挙げるとすると、以下のようなものがあります。

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自転車の乗り方

自転車に乗ることは、多くの人にとって日常的な行為ですが、その技術は暗黙知として身についています。具体的には、バランスを取るための身体のバランス感覚、ペダルを漕ぐリズム感覚、方向転換や停止時のハンドル操作などが挙げられます。

料理の味付け

料理の味付けは、レシピや調味料の分量だけでは表現しきれない暗黙知です。調味料の種類や量、火加減、煮詰め方など、感覚的な要素が重要です。また、その人の好みや文化背景によって、味付けに異なる要素が加わることもあります。

音楽の演奏

音楽は、楽譜や指示に従って演奏するだけでなく、演奏者の感性や技術によって音楽性が生まれます。たとえば、楽器の奏法や表現力、音色やテンポの調整などが挙げられます。これらの要素は、練習や経験を重ねることで身につく暗黙知となります。

 

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暗黙知と形式知の違い

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暗黙知と形式知の違いについては、それぞれの定義を比較することで理解することができます。

まず、暗黙知は上記の解説の通り、個人が持つ知識やスキルのうち、言葉にできずに自覚されない部分のことを指します。一方、形式知は書物や資料などで形式的に表現された知識や情報のことです。暗黙知は、言葉にすることができないため、他人に伝えることが難しいとされています。そのため、技能や経験、直感、感覚などが暗黙知として挙げられます。

 

一方、形式知は、主に言葉や数字、図表などで表現されます。具体的な例としては、教科書やマニュアル、プログラムコード、法律文書などが挙げられます。

 

暗黙知と形式知の違いは、その表現方法にあります。暗黙知は非言語的なものであり、言葉にできない部分があるため、伝えることが難しいですが、形式知は言葉や数字、図表などで表現されるため、他人に伝えやすいです。

また、暗黙知と形式知は、それぞれに得意なことがあります。暗黙知は、体験や経験から生まれる洞察力や創造性が発揮されます。一方、形式知は、蓄積された知識や情報を正確かつ効率的に伝えることができます。

 

以上のように、暗黙知と形式知は、それぞれの表現方法や得意なことが異なるため、両者をうまく組み合わせることで、より高度な問題解決や創造性の発揮が可能となります。

 

暗黙知を形式知に変換する方法

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暗黙知を形式知に変換する方法を2つの方法に分けて説明します。

ドキュメント化する

暗黙知は、人々の頭の中にあるため、誰かが離れたり退職したりすると失われる可能性があります。そのため、暗黙知を形式知に変換するためには、ドキュメント化することが重要です。例えば、会社での業務の進め方や特定の技術的なノウハウをまとめたマニュアルを作成することが有効です。ドキュメントは、組織内で共有されることで、誰でもアクセスできるようになります。

社内での共有・討議を促す

暗黙知を形式知に変換するためには、社内での共有や討議を促すことも重要です。例えば、プロジェクトの進め方について、定期的に会議を開催し、メンバー全員が意見を出し合うことで、暗黙知を共有化することができます。さらに、社員が持っている知識やスキルを共有する場を設けることも有効です。社内でのトレーニングや、社員間の交流会などが挙げられます。

 

暗黙知を見える化するメリット

暗黙知を見える化することには、意義やメリットが存在します。

1.他人と共有しやすくなる

暗黙知は、個人が経験や知識から独自に習得しているものであり、他人に伝えることが難しいことがあります。しかし、見える化することで、言葉や図などによって表現することができます。これにより、他人が理解しやすくなり、共有しやすくなるため、チームでの知識共有や業務の改善などに役立ちます。

 

2.新たな知見や気付きを得ることができる

暗黙知は、自分自身では意識していないことや、当たり前のように考えていたことが、他人にとっては新鮮な発見や気付きになることがあります。そのため、暗黙知を見える化することで、新たなアイデアや切り口を得ることができるため、業務の改善や創造的な解決策の発見につながります。

 

3.個人が自己評価することもできる

暗黙知は、自分自身が気づいていないことや、自分の強み・弱みを把握することができないことがあります。しかし、見える化することで、自分自身が保有している知識やスキルを確認することができます。これにより、自己評価を正確に行うことができ、自分自身の成長につながることが期待できます。

 

以上のように、暗黙知を見える化することには、他人との共有や気付き、自己評価などのメリットがあります。暗黙知を活用するためには、まずは見える化することが必要不可欠です。

 

企業に求められるナレッジマネジメント

ナレッジマネジメントは、組織内に存在する知識を有効に管理し、共有することで、ビジネスパフォーマンスを向上させるための取り組みです。ナレッジマネジメントにおいて重要な概念の一つが「暗黙知」であり、組織内にある暗黙知を形式知として共有することで、その知識を活用することができます。具体的には、暗黙知を形式知に変換するプロセスを通じて、組織内の知識を共有化し、より効率的かつ効果的な業務を実現することができます。

 

例えば、ある社員が専門的な技術を持っている場合、その技術を暗黙知として持っているため、他の社員がその技術を学ぶことができません。しかし、その社員がその技術を形式知に変換し、文書やビデオ、トレーニング資料などとして共有することで、他の社員もその技術を学ぶことができます。

このように、ナレッジマネジメントは、暗黙知を形式知に変換することで、組織内の知識の共有化を促し、業務プロセスの改善や生産性の向上に貢献します。

 

まとめ

暗黙知は、個人が持っている経験や知識、スキルなどの内面的な知識のことであり、形式知とは対照的なものです。暗黙知は、そのままでは他者に共有することができず、個人が退職した場合には失われてしまうことがあります。そのため、暗黙知を形式知に変換して固定化し、共有可能な知識とすることが重要です。

暗黙知を形式知に変換し、共有することにより、組織やチームの成果を向上させることができます。暗黙知を見える化するためのポイントを抑え、積極的に取り組んでいきましょう。

 

ナレッジマネジメントにおすすめのツール「Huddler」

暗黙知の形式知化にもおすすめなのが「Huddler(ハドラー)」です。リモートワークなど離れて業務を進める上で課題になる情報共有のあらゆる課題を解決することができるオールインワンツールです。

現在無料のβ版で提供しており、容量制限もなく初めてITツールを使うという方でも気軽に利用することができます。

 

Huddler(ハドラー)とは

Huddlerサービスサイト会議を起点とした情報マネジメントツール「Huddler(ハドラー)」
https://service.huddler.app/

 

会議を起点とした情報マネジメントツール「Huddler」は 業務における情報を適切に管理し、チームとビジネスを前進させる⽣産性向上のためのサービスです。

 

Huddlerには「会議」「タスク」「wiki」「ファイル」の4つの機能が備わっており、掛け合わせることで業務効率化を実現します。

 

  • リモートワークと出社するメンバーが混在しており、チーム内の業務がいまいち分からない
  • 業務効率化ツールはIT企業向けのプロジェクト管理ツールばかり
  • 打ち合わせで伝えたタスクに認識のズレがあり、思い通りに進まない
  • カスタマイズをしないと便利に使えないツールが多い

 

このような情報管理における様々な課題を簡単に解決することができます。

Huddlerの4つの機能

会議

Huddlerの会議機能はルームごとに会議の内容が格納され、情報の整理が簡単にできる機能です。Huddlerでは、内容を記載すると自動で保存される仕様になっているため、他のメンバーへのリアルタイム共有が可能となります。またテキストを直感的に入力するだけでなく、それぞれの会議に紐づけたい画像やPDFファイルなどの資料、会議で出た「タスク」など、あらゆる情報を記載・添付することが可能です。

 

タスク

Huddlerは会議に紐づけてタスクの管理をすることもできます。会議ごとに紐づけられることによって、前回の打ち合わせで誰がいつまでにどんなタスクを与えられたのか、そのタスクの進捗状況はどうなのかを逐一確認することができ「言った言わない問題」や「認識の齟齬」によるトラブルを回避することができます。

 

Huddler task

併せてタスクを一覧で看板形式で管理することができます。「トレイ」と「タスク」の2つの要素で構成されており、縦軸のトレイも目的や用途に合わせて自由に作成することができます。例えば、ワークフローを軸に管理する場合はステータスでトレイを分け、担当を軸に管理する場合は 担当者名でトレイを分けます。 チームのニーズに合わせてトレイは⾃由に作成できます。

タスクはドラッグ&ドロップで簡単に移動することができるので、進捗状況に合わせてトレイを移動させて常に最新の情報を共有することができます。 タスク名、担当 、期限をそれぞれ設定することが でき、タスクごとにコメントも残せるので、 進捗確認にも便利です。

 

wiki

Huddler wiki

Huddlerのwiki機能はルームごとに共有したいあらゆる情報をストックできる機能です。社内マニュアルや日報など様々な情報を直接蓄積することができます。「マニュアル類」「業界ニュース」「リンク集」などそのルームの目的や用途に合わせてカテゴリ分けをし、社内wikipediaとして運用することができます。そのほかに、他のユーザーに編集権限を付与することができたり、投稿毎にコメントの可否を設定できたり共有する内容によってカスタマイズすることが可能です。マークダウン記法にも対応しています。

 

ファイル

Huddler file

Huddlerのファイル機能はシンプルで誰でも使いやすい仕様になっています。ルームごとにデータを蓄積することができ、フォルダの名前は「クライアント名」や「メンバーごと」、「レポート用」など、チームの目的や用途ごとに合わせて自由に決めることができます。会議に添付したファイルも自動でファイルに集約され、一元管理することが可能です。

 

Huddlerは現在無料で全ての機能をご利用いただけます。アカウント登録はこちらから。