Googleスライドは、アメリカで開発、提供されているプレゼンテーションツールです。開発元が英文をメインとするため、残念ながら現時点では、日本語に対応する縦書きレイアウト機能は存在していません。
しかし、だからといってGoogleスライドで縦書きができないというわけではありません。
ワンランク上の縦書きレイアウトの代替案で縦書きレイアウトができないという課題を解決してしまいましょう。
こちらの記事もおすすめ
Googleスライドでアニメーションを追加したい!種類や設定方法を徹底解説
Googleスライドの特徴と使い方!プレゼンテーション作成の基本的な作成手順を徹底解説
Googleスライド内でPDFをフル活用!保存や編集のための操作方法と注意するべき3つのポイント
目次
Googleスライドを縦書きにする方法
ここからは、Googleスライドで文章を縦書きにしてレイアウトする方法について詳しくみてみることにしましょう。文章を縦書きにする便利な活用方法は、以下の3つです。
- web上のツールを利用する
- 画像に変換してレイアウト
- PowerPointと併用する
1. web上のツールを利用
インターネット上には、横書きにした文章を縦書きに変換してくれるツールがたくさん存在しています。例えば、「縦書きツール」は、サイト上に表示される左側のボックスに文字を入力し、「縦書きに変換」ボタンをクリックすると、右側のボックスに縦書きに変換された文章が表示されます。
他にも「縦書きジェネレーター」や、「縦書きくん」、「縦書き小説」など、様々なツールを利用して横書きの文字を縦書きに変換することができます。
ここで、縦書きに変換された文章をGoogleスライドへコピペすれば、一文字一文字改行された状態で貼り付けされます。
文字選択などが必要になる編集作業は少し手間がかかりますが、見た目のレイアウトは縦書きと全く変わらず表示させることができます。
2. 画像に変換してレイアウト
Goolgleスライドで文章を縦書きにするための方法の2つ目は、「文章を画像に変換してレイアウト」するというものです。
まずは、縦書きに対応したソフトやアプリを利用して表示させたい文字列を入力します。このときのポイントとしては、「文章の段落ごと」に画像化すること。Googleスライド上でのレイアウトやアニメーション設定が楽になります。
文章を画像化するための最も手軽な手段としては「スクリーンショット」が最適です。画面をそのままPNGファイルとして画像化し、Googleスライド上で「トリミング」して必要な部分だけを残します。
文章を縦書きにするためのツールには、縦書きができる「エディタ」を利用します。「エディタ」とは、特定のオブジェクトの作成ツールのようなもので、それぞれのOSによって動作環境が異なります。
以下では、WindowsとMacそれぞれで動作する縦書きエディタについてご紹介します。
VertialEditor
Windowsに対応した縦書きエディタです。シンプルな機能性で初心者にも使いやすく、単純に文章を縦書きにしたいときはもちろん、原稿用紙に文字を載せたいときなどにも最適です。
CatMemoNote
Windowsに対応した縦書きエディタです。メモごとに縦書き・横書きを指定することができるエディタです。シンプルなのに高い機能性を持っており、縦書き編集機能をはじめ、数式計算や検索機能、歩フォルダのツリー管理やチェックリストなどの機能を利用することもできます。
TATEditor
Windows、Mac、Android、iOSなど、他種のOSに対応した縦書きテキストエディタです。縦書きを始め、横書き、斜め書きなど、自由な文字レイアウトに対応しており、割注や縦中横、ルビなどの設定も利用可能です。
iText
MacやiPhoneなどに対応した縦書きエディタです。App Storeから無料でダウンロードができる手軽なテキストエディタで、リッチテキストやワード文書、テキストファイルやHTMLファイルとの互換性もあります。
Pages
MacやiPhone、iPadなど、iOSがインストールされているデバイスに標準で搭載されているテキストエディタです。縦書き文字にも対応しているので、Macユーザーなら一番手軽に利用できるテキストエディタとも言えるでしょう。
3. PowerPointと併用する
Googleスライドは、Microsoft社が提供するPowerPointとも互換性のあるプレゼンテーションツールです。
「Googleスライドにこだわらない」、「PowerPointがインストールされているPCを持っている」環境にあるなら、Googleで作成したスライドをそのままPowerPointへ移行させ、PowerPoint上で縦書きテキストにレイアウトするという方法もあります。
この場合、レイアウトやアニメーション、スライド切り替え効果などがうまく互換性が取れていないこともあるので、編集する前に必ず全体のレイアウトを確認するようにしましょう。
Googleスライドで縦書きにしたときのアニメーションの動作
各ツールを用いてGooleスライドへ縦書きの文字列を貼り付けた場合、設定したアニメーションはどのように動作するのでしょうか。縦書きツールを使った場合もエディタで縦書きにした文字列を画像に変換してレイアウトした場合もそのオブジェクト単位でアニメーションが動作することになります。
例えば、縦書きツールで入力した文字列をGoogleスライドに貼り付けた場合、自動的にGoogleスライドのテキストボックスに縦書きの文字列が貼り付けられます。アニメーションの設定は、そのテキストボックスを選択した状態で追加するため、オブジェクト単位で飲みアニメーションが動作するということになります。
詳細な設定をしたいという場合は、代替案3つ目のGoogleスライドで作成したデータをPowerPointで開き、オブジェクトごとの詳細なアニメーションを設定することになります。
Googleスライドで縦書きのプレゼンテーションを作成する
Googleスライドは、離れた場所でもインターネットを通じて同時編集やデータの共有ができる高機能なプレゼンテーションツールであることがわかりました。
Googleスライドそのものでは文章の縦書きはできませんが、代替案を利用してワンランクアップしたツールの活用術を身につけることができそうです。
ぜひこの機会にGoogleスライドへの理解を深め、より高度なプレゼンテーションを作成してみてはいかがでしょう。